「シングルマザーの友人が遭遇した、とんでもないクズ男の話を聞いてください。その男とは、ちょっとした冒険心から参加したマッチングサイトで出会い、デートすることになったそうです。しかし、デートとは名ばかりで、男の目的は別にあったのです...」
親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードを、過去の人気記事をもとにして漫画で再構成しました。この時、あなたならどうしますか?
は? 何言ってんの??? と思ったそうですが、疑いをかけられたらたまったものではありません。
「触ってないよ」
「いや、札が無くなってる。あんたの苦しい事情はわかるけど、盗みは犯罪だよ。警察呼んだらすぐ分かるから」
あたかも彼女が盗んだかのように言い出したそうなのです!
「盗むって、あなたの財布、どこに置いてるのかも見てないし、触ってもないよ!」
この時点で、これって、デート詐欺⁉ と気づいたそうですが、じわじわ鬼の形相で迫ってくる男性が怖くて、冷や汗をかきながら、自分の財布にあったお札を全部男性に渡したそう。
「本当にこれだけ? まだ隠してない?」
それでもなお男性は迫ってきます。
財布を見せ「もうない!」と言い、震える手で室内の電話をとりフロントの番号を押し、助けを求めたそう。
とにかく部屋から出してほしいと。
フロントの方は最初困惑していましたが、尋常じゃない彼女の様子を見て察してくれたようで、彼女だけ部屋の外に出してくれました。
「あいつ(彼女のこと)が札を抜いたんや、警察呼んでもいいんだけど?」
男性がフロントの人にそう言っているのが聞こえたそうです。
彼女は事務所に避難させてもらったのですが、しばらく身体の震えが収まらなかったと、私に話してくれた時も、何かに怯えているようでした。
従業員にタクシーを呼んでもらい、男性が先に帰るのをモニターで確認してもらってから、彼女も帰りました。
恥ずかしかったそうですが警察に行き、説明をして被害届を出しましたが、半年過ぎても何も連絡はないそうです。
そりゃあ、そうでしょうね、証拠になるものが何もない...。
彼女と同じシンママの私は、本当に他人事とは思えませんでした。
怖かったでしょうし、怒りもあるでしょう。
貧困シンママの状況をターゲットにしたこのような犯罪が、二度と起こらないことを願っています。
漫画:とんちきくま/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記
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