「義母との同居中、さんざん嫌な思いをさせられました。特に嫌だったのは、夫婦で使う寝具が義母に管理されていたこと。まさかここまで干渉されるとは...」
親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードを、過去の人気記事をもとにして漫画で再構成しました。この時、あなたならどうしますか?
クリーニングに出さなければならないようなものなら、その上にもう一枚洗濯しやすいシーツを敷こうと思いました。
しかし、それを見た義母は文句をつけてきました。
「折角肌触りのよい敷きパッドを買ったんだから、その上にこんな安物を敷いたらもったいないでしょう」
やむを得ずしばらくそのまま使うことに。
そして、クリーニングに出そうと玄関先に置くと、手に取ってゆっくり眺めて言ってきました。
「見たところ汚れはないでしょう。こんなのをクリーニングに出すなんてもったいない。次の季節の変わり目に出しましょう」
敷きパッドの汚れが目に見えて分かるなんて、一体どれほどの汚れなのでしょうか。
汗などの汚れは目に見えにくいけれど、頻繁に洗って清潔に保たなければいけません。
長年、専業主婦をしていた義母が、そんなことすら分からないのが信じられませんでした。
今なら当然言い返しますが、当時は引き下がるしかなく、結局半年も使い続ける羽目になりました。
当時は夫も「母さんが汚れていないと言っているのだから間違いないだろう」という調子でした。
でも、シーツや敷きパッドを洗わずに半年も使い続けるなどあり得ないと思います。
それに夫婦の寝室で使っているものが、汚れているのかどうかをじっくり確かめられるのが不快で、涙が出てきました。
よく見ると、その敷きパッドには「洗濯機での洗濯が可能」という表示がありました。
いろいろ考えた末、義母が通院で留守になるときを狙って洗濯機で洗っていました。
そのうち、義母も口を出してくることはなくなり、今ではほぼ全部こちらの思うように家事をしています。
今は義母に対してはいろいろな介助も必要になっていますが、当時のさまざまなことに関する怒りもあって、今の私は義母に対して、かなりきつい妻になっていると思います。
そんなことをしても意味はないし、年老いた義母にきつい言い方をするのがよくないことだとは分かっています。
でも20年前、洗濯も買い物も自由にできなかったことは、思い出すと今も涙が出そうになるほどつらいことでした。
漫画:とんちきくま/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記
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