夫の浮気や嫁姑問題、面倒なママ友、ご近所付き合い...。私たちの生活には、人間関係のトラブルがつきものです。そこでアラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」エピソードをコミカライズ! 今回は過去に好評だった人気作を、期間限定で再掲載します。
■複雑な父娘関係。疎遠になっていたけれど...父親の「素顔」にほっこり
「無口で不愛想な父は私にとって昔から少し怖い存在でした。そんな父の本心を知ることができた『ある事件』を今でも忘れられません。」
電話を切ったあと、自分の予定を確認した私。
富山県か...行けなくはない。
だけどすごい距離だな...と、改めて思いました。
そして、もし私たちが行けず、車で移動できなかったら、荷物もあるだろうに、父は母をおんぶして九州まで帰るつもりなのか...。
すごいと思いつつ、車椅子レンタルがないのかなど調べました。
そして翌日、昼前になっても父から連絡が来ません。
なにか大変なことになっている!? と不安になり、父の携帯電話を鳴らしても、母の携帯電話を鳴らしても、電話に出ません。
ますます不安になった昼過ぎ...ようやく父から電話がありました。
「連絡とれないから心配してたんだよ!」
「いやーそれが...。お母さん大丈夫だった」
「え??」
「ちょっと待って、お母さんに代わる」
「もしもし? ごめんね大騒ぎしちゃって。昨日あれだけ痛くて歩けなかったのに、今朝痛みがひいて歩けるようになったのよ〜」
「え? そ、そうなんだ。よかったね」
「昨日温泉入れなかったけど朝入って、みんなで朝ごはんも食べたのよ。さっき宿チェックアウトしたの。あ、お父さんがちょっと代わってって」
「う、うん」
「(小声で)昨日お父さんが話したことは、お母さんに言わないでいいから」
「あれだけ心配してたんだから、言ったらお母さん喜ぶのに」
「いいから。じゃあね」
その後二人は、福岡へと無事帰宅し、結果的に楽しい旅になったようです。
それにしても...。
普段は寡黙な父。
あんなに動揺している父は初めてで、ちょっとかわいいとこあるな、と思ってしまいました。
「結婚してから一度も感謝されたことがない」
母がそうボヤいていたことが何度かあるので、父があれだけ動揺して「車ですぐ迎えに来い」と言ったこと、おんぶして帰ろうとしたこと、それを母に伝えたら喜ぶと思います。
なので、いつかこっそり、父には内緒で母に話そう...と密かに考えています。
久しぶりに実家に帰ろうかなとも、思った出来事でした。
漫画:とんちきくま/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。