「18年前、引っ越し先で知り合ったA子(34歳)。年齢が近くて話も合い、見知らぬ土地で新しい友人ができたことを喜んでいました。しかしある日、彼女が言ってきたある言葉で、私たちの関係は終わりました。A子は何の悪気もなく言ったことでしたが、当時の私にとっては血の気が引くほどショックで、震えるほどの怒りを感じる言葉でした。」
親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードを、過去の人気記事をもとにして漫画で再構成しました。この時、あなたならどうしますか?
夕方、仕事から帰宅した夫に事情を話すと、夫は私の話を静かに聞いてくれました。
「どうして彼女がそんなことを言ったのかは分からないけれど、辛かったね」
夫の穏やかな言葉に少し救われました。
翌日、夫が帰宅して突然「今朝、A子に電話した」と言うのです。
相談せず勝手にごめん、と言ってから夫は何を話したのか教えてくれました。
「あなたの電話は非常識で、まして今、妻が生徒たちに妊娠中の話などできるわけがない。妻はあなたの電話にすごく悲しんでいる」
自分で言いたくて言えなかったことを、夫が私の代わりに言ってくれたことはうれしいと思いました。
でも、彼女が気を悪くしていないかと不安にもなりましたが、そんな気遣いは無用でした。
その翌朝、A子から電話があったのです。
「そんなに傷つくとは思わなかった、悪かったね」
「でもさ、誰か探さないといけないのに他に心当たりがなくて。そんなに深い意味はなかったけどね」
私はただ呆れて、早々に電話を切りました。
「そうだよね。身近に妊婦さんなんか、なかなかいないよね」
そう同調してもらえるとでも思ったのでしょうか。
さらにその日の夕方、A子の夫(38歳)が訪ねて来ました。
私は、彼とも友人関係だったので「どうしたの?」と聞くと「昨日はA子がひどいことを言って申し訳ない」と言うのです。
彼はA子に「ちょっと行ってきて!」と言われて来たと言いました。
自分では来ずに自分の夫に謝罪させるなんて...A子にますます呆れました。
また彼は、こういうことは初めてではないとも言い、少し気の毒に感じました。
彼が帰った後「どうしてA子が来ないの?」と聞けずに後悔している自分が嫌になりました。
私はA子の謝罪の電話を受けたとき、私の心に寄り添って少しは考えてくれたのかと思いましたが、それは大きな間違いでした。
気持ちのない「悪かった」は心に響きません。
彼女は言い訳を並べて自分の正当性を主張し、挙句に自分の夫を派遣する自分勝手な人でした。
A子は、なぜ私が傷ついたのかが分かっていない、そこが一番大切なことなのに...大好きな友人だったので本当に残念でなりません。
漫画:おかまき/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記
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