「義母は何かと物をとっておく倹約家です。そんな義母が入院したとき、義実家で義母が溜め込んだあるモノを見つけてしまいました。義母がどうしたかったのか、意味が分かりません」
親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードを、過去の人気記事をもとにして漫画で再構成しました。この時、あなたならどうしますか?
同じ様なサイズの白い箱が積まれた光景は異様なものでした。
好奇心が沸いて、幾つか中を覗いてみたところ...中身は冠婚葬祭のお返しや引き出物。
私が嫁いだ頃は、この辺りではお葬式は自宅で行うのが一般的で、葬儀のことは家族が、片付けや振る舞いは町内会の人たちが取り仕切っていました。
義母からも「女性は家の中の片付けや振る舞いを担当して、味の濃い薄いなど意見が分かれるので大変だった」と聞いたことがあります。
そうして手伝ってくれた人へのお返しに、バスタオルやシーツといった日用品を、お茶などの乾物と共に渡すのがお約束になっていたようです。
それは良いのですが、問題は「いつのものか」ということです。
幾つか箱を開けてみると...やはり乾物は全部賞味期限切れ。
古い物では5年前に切れているものがありました。
そもそも義母は、賞味期限に対して「生モノでなければ味が変わるまでOK」という考え方なので、乾物は「いつか食べよう」という気持ちでしまっておいたのでしょう。
そしてタオルなどの日用品は「いずれは使う物だから」と倹約の精神でとってあるのだと思います。
こうしたものを私はいただいた事がないので、十数年前、私が嫁いで来る前からの物もあるかもしれません。
このままずっとこの一角に積み上げられたまま、何年、何十年後かに...私が処分をする事になるの?と考えると怖くなりました。
気を取り直して身の回りの物を揃えて、入院中の義母へと届けました。
そのときに「頂き物は溜め込まないで下さいね」と言いたかったのですが、必要のない所を覗いた「後ろめたい気持ち」と、何か言ったら咎められる様な気がして、言い出せませんでした。
それ以降、「このことを義妹は知っているのだろうか」なんて事も考えたり...ずっともやもやしています。
漫画:なみき/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。