【退職うつ実録】厳しかった叔父が「うつ病」と診断。様子を見に行ってみると...

ペンネーム:たまき
性別:女性
年齢:34
プロフィール:34歳の個人事業主です。同じ市内にすんでいる叔母からうつ病になった叔父のことで連絡を貰い、1週間ほど泊まりにいきました。
※毎日が発見ネットに掲載された体験記を再構成してお届けします。この体験記が書かれたのはコロナ禍前です。

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叔父は役所の公務員として働いており、自分だけではなく他人にも厳しい人でした。

私も子どもの頃に何度も怒られたので、あまり叔父に対していい印象はありませんでした。

そんな叔父がうつ病と診断されたと叔母から聞いて、様子を見に行くことになりました。

最初は行きたくなかったのですが、叔母からどうしてもと頼まれて1週間だけの約束で行くことになったのです。

叔父は数年前に定年退職をして、家で過ごす時間が長くなりました。

叔母の話を聞くと、最初はゆっくりできる時間を楽しんでいたようです。

しかし、一気に老け込んだような叔父の様子を見る限り、お世辞にも定年退職後の人生を楽しんでいるようには思えませんでした。

テレビをつけていても笑いもせず、ただぼんやりと眺めているだけ。

私が話しかけても何も返ってこず、本当にこちらの声が聞こえているのかと思うほどの無関心、無反応。

何とか話をしようと根気強く話しかけてようやく返ってくる言葉は、「何もする気にならない」「話したくない」のみでした。

叔母に詳しく聞くと、どうやら叔父は定年退職した人に起こりやすい燃え尽き症候群の可能性が高いと医師から言われたそう。

私なりに調べてみると、現在の叔父と合う症状ばかりで驚きました。

もともと叔父は誰かから必要とされることを嬉しく思うタイプだったらしく、定年後に自分の時間が増えすぎて「自分は誰にも必要とされていない」と感じるようになったのかもしれません。

叔母と話し合った結果、最初は買い物などの近場から連れ出すことにしました。

叔父が熱中できる何かを見つけられればと思い、家電量販店、釣り具店、ゲームショップなどさまざまな場所に連れて行きました。

ただし、医師からは急激に外出の回数を増やさないようにと言われていたので、1日置き、2日置きといった頻度を意識しました。

最初は外に出るのも嫌がっていましたが、何とかなだめて連れ出すようにしました。

当初はものすごく不機嫌そうだったのですが、そのうち自分から外に行きたいと言うようになりました。

叔父の場合は、嫌がっていたけど、強引に連れ出して良かったと思いました。

ある日、本屋に行った時に、叔父が温泉旅行の本を手に取って「ここに行きたいね」とポツリ。

それを聞いて叔母と手を取り合って喜びました。

医師からも近場の外出に慣れたら、少し遠出をしてみるのもいいというアドバイスをもらっていたようで、今は夫婦でどの温泉に行くかを楽しそうに選んでいます。

自分にも他人にも厳格な叔父とうつ病というのが結び付きづらく、今まで気にしなさすぎだった、と叔母は自分を責めるように言っていました。

燃え尽き症候群は誰にでも起こり得ることです。

定年退職をした方や定年退職を控えている方が回りにいる場合、なるべく気にかけてあげたほうがいいかもしれません。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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