＜この体験記を書いた人＞
ペンネーム：ぴっぴ
性別：女性
年齢：43
プロフィール：子どもが2人いる（小学生高学年と低学年）いるパート主婦です。
先日、突然どら焼きが食べたくなって、自転車で行ける距離にある、とある有名などら焼き店に行きました。
お店に到着すると案の定混んでおり、10名ほどの行列とは別に、列の横にあるメニューの看板を見ているだけで、行列に並んでいない人が数名ほど。
私はさっそく最後尾に並びしばらく待っていると、お店から店員さんが出てきました。
「列が長くなりましたので、往来の邪魔にならないよう、ここから後ろの方はこちらの場所に移動してください」
そう言ってちょうど私の前で列を分け、私を先頭にした後列をお店から少し離れた行列整理用のチェーンのついたポールで仕切られた場所へ誘導しました。
確かに列が長くなってきたな～と思っていると、そのとき、それまでメニューを見ていた60代後半くらいの身なり的にお金持ちそうな女性が、列が分断された前列の方に後ろにさっと並んだのです。
私は後列の先頭なので、私の前に割り込まれたことになります。
あ！ 割り込みされた！ と思いましたが、前列と後列の間は離れていて「並んでますよ」と声を掛けられる距離でもありません。
店員さんが気づいてくれないかな？ と思ったのですが、残念ながら気づかずお店に戻ってしまいました。
うーんと唸りながら、考えました。
もしかしたら、気づかないでそこが最後尾だと思って入ったのかも...でも、さっきからメニューを見てた人だし、列を分けたのに気づいてないなんてある!?
思い悩むほどに私はモヤモヤ。
その後、列が進み、私はその方のすぐ後ろに移動して並びました。
そして、じっとその人の顔を見たのですが、その方は決して私のほうを見ません。
ここまで他人の視線を感じないなんてあるの!? やっぱり確信犯なんじゃないの!? そう思いながらも注意することはできずにガン見をする私。
ショートカットのシルバーヘアはきれいに整えてあって、シンプルな白シャツに花柄の派手なスカーフを巻いてアクセントにしていました。
レザーのハンドバックを持ち、裾が細くなったやや短い丈の白のパンツ、高そうなレザーのスニーカーを履いています。
きっとお金持ちなんだろうな、でもなんで割り込みなんてするの？とやっかみ半分で見てしまいました。
それから順調に列は進み、私は無事、おいしいどら焼きを買って帰りました。
たった1人に割り込みされたくらいで大した被害はありません。
せいぜい3、4分ほど余分に待ったくらいです。
それなのに、このモヤモヤは3、4分では全く晴れません...。
「割り込みくらいなんてことないわ！」と思えるようなメンタルを持つにはどうしたらいいのか、ガン見するくらいなら、なぜ「割り込みしないでください」と言わなかったのか？
自分の器の小ささにモヤモヤしてしまいます。
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