「PTAの役員決めをするために参加した保護者会は、面倒事を押し付け合う地獄のような会でした。犠牲になりそうになった妊婦さんを助けたのですが、とんでもない主張をしてきたママさんもいたんです」
親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードを、過去の人気記事をもとにして漫画で再構成しました。この時、あなたならどうしますか?
4年前、息子が小学校高学年だった頃の話です。
春に保護者が一堂に集い、各クラス1名ずつの学級代表という役員を選出しなければなりませんでした。
息子のクラスの保護者からは私も含め誰も立候補者がおらず、くじ引きで決めることになりました。
ハズレくじを引いてしまったのは、妊娠されているAさんでした。
Aさんは「自分は妊娠している上に介護が必要な義母と同居しているので、役員の仕事はとてもできそうになく、誰か変わってくれないでしょうか」とその場にいるクラスの保護者たちにお願いしました。
この年、私は自治体の組長を任されており、学校のクラス役員との兼任は避けたいと考えていましたが、さすがにAさんが気の毒に思いました。
気の毒というよりも、お腹の大きなAさんの困り果てた姿を見て、役員をやってもらうのは無茶だろう、と思ったのです。
そこで手を挙げ、自治体の会合の都合などを優先させてもらうことを条件に、クラス役員を引き受けると申し出ました。
私は、私以外の母親たちが皆うつむいて一言も言葉を発さないことに違和感がありました。
仕事や家庭の事情がある中での妊娠や出産の大変さは、みんな知っているはずです。
それなのに、自分さえ面倒をかぶらなければいいと見え見えの態度をとるなんて...。
漫画:すずはる/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。