「数年前、余命いくばくもない義母が病床で口にしたのは、結婚生活の後悔でした。義母の思いは私が受け止めようと思い聞いた話は、今でも私の胸を締め付けています」
親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードを、過去の人気記事をもとにして漫画で再構成しました。この時、あなたならどうしますか?
義父がいたら義母は絶対に本音を明かしてくれなかったでしょう。
なにしろ、義母を苦しめていたのは義父本人なのですから。
そして、義父と義弟を帰らせた私は、義母に今までの感謝の気持ちを伝えつつ、なぜ「幸せではなかった」と言ったのか理由を聞きました。
「金銭面では自由だったよね。それでも不幸せだったの?」
「...(首を縦に振る)」
そのときふと、義母は新婚旅行以外旅行に行ったことがないことを思い出しました。
「旅行に行きたかった?」
「...(首を縦に振る)」
「お義父さんと結婚したこと後悔してる?」
「...(号泣して首を縦に振る)」
私は号泣しながら、「私は優しい旦那さんと息子に出会えたことに感謝しています」と伝えました。
義母も涙を流し続けました。
義母はそのときはもう話すことはできませんでしたが、首を振ったり、泣いたりと意思表示はできました。
最後に義母に「もしも生まれ変わるなら優しい人と結婚したい?」と聞いたら泣きながら頷いていました。
その後はたわいもない話をし、早朝義父と交代したのですが、義母はその日の昼に亡くなりました。
自由がなく、幸せではなかったと泣いた義母の姿は今でも忘れられません。
我慢するばかりの結婚生活は、どれだけつらかったでしょう。
私が義母を助けることはできなかったのか、義母を幸せにしてあげることができなかったかと、今でも悔やんでいます。
せめて、最後の最後に義母と2人きりで話ができて、本心を聞いてあげることができて心からよかったと思っています。
漫画:なみき/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記
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