【漫画】「お父さん、がんだって...」本人に告知をするかどうか悩んだ時、思い出された父のあの姿

「父と母、どちらかが大病を患ったとき、あなたなら秘密にしますか? それとも伝えますか? 20年前、同じ決断を迫られた私が考えた末に出した答えは...」
親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードが漫画になりました。この時、あなたならどうしますか?

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考えているうちに浮かんだのは、若かりし頃の父の姿でした。

私が子どものとき、厳格で強気な父は尊敬の対象でした。

私が社会人になって家を離れるときも、見送りもしなかったのです。

ところが、その日の夜、1人で酒を飲みながら寂しがってたんだよ、と母から後で聞かされました。

「打たれ弱いところもあるからね、親父は」

「そうなのよ、やっぱり言わない方がいいかねえ?」

母は父が打ちひしがれて一気に悪くなるのではと心配しているようです。

私もそんな予感がして、父には伏せて治療させた方がいいかも、とも思いました。

しかし、しばらく考えて、ふと頭をよぎりました。

良かれと思ってではありますが、父は騙されることになるわけです。

そのことをもしもどこかで知ってしまったら、プライドの高い父はそれこそ落ち込むことでしょう。

「...親父はさ、やっぱり嘘はつかれたくないと思うよ、どんな理由でもさ」

「えっ?」

「やっぱりさ、どうせならきちんと治してもらった方がいいよ。そのためには、きちんと伝えるべきだ」

忙しい中でしたが、翌日急いで帰省し母と2人で父に伝えました。

もちろん、2人できちんとサポートすることも併せて。

「やっぱりな、母さんの様子が変だから、なんかあるなとは思ってた」

「いや、お袋は親父が落ち込むんじゃないかと心配して...」

「分かってる、分かってる。いや、俺だけのけ者か、とちょっと寂しかっただけだ。教えてくれてよかったよ」

父がそう言うと、母は私の方を見ながら、安心した表情を見せました。

その後、2人で病院に行って、医者の説明も2人で聞いたそうです。

今は入院して手術の日を待っています。


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漫画:佐々木ひさ枝/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記

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