何かがおかしい。モラハラ夫の不可解な言動に混乱/吉澤恵理

皆さま、こんにちは。医療ジャーナリスト、薬剤師の吉澤恵理です。

前回のコラムでは、ビビビ婚からの玉の輿で幸せな生活を手に入れたように見えたのですが、結婚生活に待ち受けていたのは夫からのモラハラだったことを綴りました。

前回の記事:「お前なんか人間のクズだ」幸せで不幸せなモラハラ夫との結婚生活

心に蓋をした私は、自分は幸せだと思い込み、モラハラで完全にマインドコントロールされた日々を過ごしていました。しかし、そのマインドコントロールが解けていくきっかけとなる出来事が起きたのでした。

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元夫からのモラハラのショックは甚大なもので、完全に心に蓋をした私は、マインドコントロールされ自分が幸せだと思い込み生きていました。問題がなければ、普段は優しい夫。私は元夫の機嫌を損ねないように努力しました。それでも時々、私には何が原因か分からない状況で元夫が怒り出すこともありました。

そんなある日の夕食、その日は私が子供たちや元夫が好きなものを作り、皆んなお腹いっぱい食べました。リビングで家族で寛いだ後そろそろ寝ようと寝室へ。私も子供たちもまだお腹いっぱいだねなどと言いながらベッドに入り、子供達はすぐに寝てしまいました。

元夫の寝息も聞こえてきたなと思ったところで、突然「エリ、ご飯まだ?お腹ペコペコだよ。」と元夫が言ったのです。私は「え?さっき食べたじゃん?」と。「何言ってるの?食べてないよ。餓死しちゃうよ。」と元夫は食事を作ってくれと真剣に言うのです。私は状況がつかめず動揺し、同時に元夫が怒り出すのではないかとハラハラしていました。しかし、その時の元夫は怒ることはなくむしろその口調は子供のようでした。「トーストならすぐできるから作ってくるね。」「うん。はやくね。」元夫は私の返事に満足した様子でした。

夫のおかしな様子に、私は混乱ながらもトーストを作り、戻ると夫は軽く寝息を立てていました。あれほどお腹が空いたと言っていたので、私は「できたよ。起きて。」と声をかけました。すると「なに?」と元夫は目を覚ましました。「トーストできたよ。お腹すいてるんでしょ?」と言った私に、元夫は「なに言ってんのエリ?大丈夫?夕飯食べたじゃん。お腹いっぱいでもう食べれないよ。」そう言って、すぐ寝息を立て始めました。

初めて「何かがおかしい」と感じました。

ふと枕元に目を落とすと睡眠薬の空シートがありました。私はすぐに、夫の異様な行動は睡眠薬によるものと悟りました。シートを見ても何錠飲んだのか把握できず、もしかしたら過量に飲んだのではないかと心配になってしまいました。寝ている元夫は尋常ではないイビキで、時折無呼吸を繰り返していたので、「もし無呼吸が続いたらどうしよう」と心配で、元夫の手を握って一晩中見守っていました。

そして、それまで感じていた違和感の原因も薬だと確信しました。

時に優しく理想の夫の顔をしたかと思えば、仇のように私を罵倒する夫は、性格の問題ではなく「薬」の影響ではないか? だとしたら、一体どの夫が本当の顔なんだろう...?そんな思いが頭の中に浮かびました。

もちろん、元夫への愛情もありました。それ故、元夫が睡眠薬に依存してるのではと、心配と不安で私の心はどんどん疲弊していきました。

また、それと同時に、夫への不信感を募らせていきました。

今振り返ると、夫の性格が薬によるものかもしれないと気づいた時から、少しずつマインドコントロールが解け始めたのかもしれません。

ただ当時の私は弱く、子供のことを考えると、「マインドコントロールされたまま夫に仕えることが幸せだ」と無理に自分に思い込ませていたようにも思います。

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吉澤恵理

東北薬科大学卒業。現役薬剤師。アロマコーディネーター資格も持ち、医療ジャーナリストとして、多様な観点から様々な媒体にて健康や美容についての情報を執筆・監修している。4人の子どもを育てるシングルマザーでもあり、自分らしい人生を前向きに進んでいる。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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