「会社の忘年会で、鍋のシメに雑炊を作ることになりました。私はいつ取り皿のポン酢を入れるのかワクワクしていました。でも、赤の他人が使ったポン酢を入れるのって...あり!?」
■シメに取り皿のポン酢をドバッ...としないですよね!
会社の忘年会も終わりに近づき、鍋の中身もあらかた片付いたところで、「そろそろ雑炊にしようか」と、鍋奉行らしき先輩が宣言。
ワクワクして待っていると、先輩が鍋にごはんを入れてくれました。
私はじっと待っていました。
いつ「あれ」を鍋に投入するのかと...。
「あれ」とは、いままで自分が鍋を食べるときに使っていた取り皿の中にあるポン酢です。
このとき私はハッと気づきました。
「家族のポン酢なら構わないけど、赤の他人の食べた後のポン酢なんて気持ち悪い...どうしよう!」と。
もちろん、それは入れられることはなく、普通に作られた雑炊はみんなに配られました。
「そうか、そうだよね、これは我が家だけのルールだよ...」
そのとき初めて我が家の習慣がおかしいと理解したのです。
鍋のシメの雑炊づくりのときにやっていたことは「誰にも言わないでおこう」と誓った22歳の冬でした。
この雑炊の作り方、いまの家族ではやりませんが、実家に帰ったときはたまにやってしまいます。
出汁でいい感じに薄まったポン酢で作る雑炊はやっぱり美味しい...。
文字通り、我が家の門外不出の秘密の味です。
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