「私たちにも権利がある」親族間の醜い財産の奪い合い、そしてその後は...えっ?<後編>

「遺言書の内容に納得せず、自分たちの取り分を主張してきた叔母たち。叔母たちの夫による入れ知恵もあったようで、醜い争いは1年ほど続きました。最終的に母が折れる格好となりましたが...叔母たちの言葉に呆れるしかありませんでした」

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■祖母の願いは無駄に...1年も争った3姉妹

祖母は亡くなる前、遺言書を残していました。

不動産(家)は母へ、残ったお金は3姉妹で均等に分けるように、といった内容でした。

祖母は、自身を引き取って老後の面倒を見てくれたことを受けて、不動産の相続人を母と判断したのだと思います。

ところが、叔母たちはそれに納得せず、不動産の権利も主張し始めました。

どうやら、叔母たちの夫による入れ知恵があったようです。

関係ない人たちの登場が話をややこしくします。

「えっ? 私たち、ここに住めなくなっちゃうの? 私たちどうすればいいの?」

母は困惑するばかり。

叔母たちは執念ともいうべきしつこさで、自分たちの意見を正当化する書類を提示しては、「私たちにも権利がある。遺留分はしっかりもらう」と主張してきました。

3人の間で1年あまりも大騒ぎした挙句、母は叔母たちの要求を受け入れました。

不動産は母が相続することになりましたが、残ったお金は3等分ではなく、叔母たち2人だけで分けることにしたのです。

その金額は約500万円ずつ。

勝ち誇ったかのような叔母たちの顔は忘れることができません。

それからしばらくして「あのお金は何に使ったの?」と叔母たちに聞いたことがあります。

叔母たちの答えは「指輪よ」でした。

あれだけの大騒動を起こして、指輪を買うためにお金を奪ったの⁉ 

開いた口がふさがりませんでした。

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