「社会問題にもなっている『高齢者を狙った詐欺』。まさか、母が標的になるなんて...。郵便、電話や訪問者にまで神経をとがらせる毎日。普通の生活もままならないようです。離れて暮らすひとり娘の私は母をどうやって守ればいいのでしょうか」
■電話や郵便にも神経をとがらせる毎日、そして訪問者が...
そしてまたある日、大工の格好をした若者が「向こうの家で屋根工事をしている者です。
向こうの屋根からお宅の屋根が壊れているのを見つけたので、この釘で直したほうがいいですよ。
もしよかったらうちの会社が直します」とご丁寧に数本の釘と名刺を置いていったというのです。
ただうちの屋根は半年前に修理したばかり。壊れているとは思えません。
そこで作業を手掛けた業者に屋根に上ってみてもらったのですが、結局どこも壊れていませんでした。
わざわざ釘まで置いて行く手口に、すっかり騙されるところでした。
「詐欺グループがうちの住所を知っていて気味が悪い」と、家にかかってくる電話や郵便、訪問者に神経をとがらせて暮らしている母を見ると、本当にこれが幸せなのか考えてしまいます。
住み慣れた家に暮らして、ご近所の友人や親戚と笑いあって暮らしたいだけなのに、普通に暮らせない時代になってしまったのかと思うと、今後どうしたらよいのか......。
今は心配しかできません。
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- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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