「幼い子2人を残し亡くなった弟の妻に代わり、『子育て』を決意した両親。高齢ということもあり、はじめは心配しました。でも、それまで体の不調などのネガティブな話題ばかりだった両親に変化が見られるようになったのです」

■「この子たちのために長生きしなければ」と言う両親
遠くにいる私は、毎日のようにテレビ電話で親と連絡を取っているのですが、とにかく両親の張り切りようをヒシヒシと感じます。
お弁当に何を入れたか、晩御飯にどんな工夫をしたか、これが好きと言っていたから明日は用意するんだとか、玄米を混ぜるようにしたら子どもの便通が整ってきたとか...。
食事だけでなく、今日はこんなかわいい会話をしたとか、おやつは最近これなんだとか日常のことまで...もう話題は孫のことばかり!
少し前まで「あそこが痛い」とか、「ここの調子が悪い」とか、自分の体の不調ばかり話していた様子とは大違いです。
「もういつ死んでもいい」という暗い話題が多かったのに、今は、「この子たちのために長生きをしないといけない!」と気が張っているようで、「声の張り」からして全然違います。
大変だけれど、誰かに求められる生活はとても充実しているようで、弟が仕事休みの週一日だけ、夫婦2人の生活に戻る「休日」が待ち遠しいという、メリハリのある生活は、尊く輝いて見えます。
3回目の子育てを客観的に見ながら、自分も一期生(長女)としてここを卒業したんだなとあらためて感謝の気持ちでいっぱいになる日々です。
そして甥っ子である子どもたちの寂しい心が、少しでも「じじばばの愛情」で癒されて、健やかに育ってくれることを遠くから祈るばかりです。
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