「先日、100歳の義母を看取りました。義母との36年の同居生活は本当にしんどかった...。亡くなった今でも嫌なことばかり思い出して、愚痴をこぼす日々です。この恨みは墓場まで持っていかなければならないでしょうか...」

■認知症が始まってからの義母の仕打ちはさらに酷くなり...
「3食の用意すらしない」と愚痴を言われるようになってしまいました。
そして、そのことを近所の義母の友人に「うちの嫁、家のこと何にもしないのよ~。息子も私もご飯の用意すらなくて、おなかがすいて困ってるの」と言いふらして回っていたのです。
そのことに気付いたのは、結婚・同居を始めて数カ月たったころでした。
嫁という立場上、義母を強く問いただしたり、責めたりできなかった私は、仕方なく5年勤めた会社を辞め、専業主婦になりました。
その後子どもに恵まれ、専業主婦業と共に子育ての日々が始まりました。
しかし、義母は、子どものことより自分のこと(送り迎えとか、食事、洗濯等)を優先するように言ってきました。私は、言われた通り動いたつもりです。
それこそ自分や自分の子どもたちのことは後回しにして、義母のことを第一に日々生活していました。
ですが義母は、自分の望むようにならないときは、周囲に言いふらすのです...。
この繰り返しが36年間続いたのです。
夫は義母のそんな様子を知っていながらも、たしなめようとはせず、「老人の言うことだから、真に受けるな」と私に流すように言うだけでした。
また義母は、私たち夫婦と子どもがどこかへ出かけるとき、必ずついてきました。
というより、夫はどこかへ出かけるときは普通に義母を誘うのです。
義母の前では黙ってそれに従うしかありませんでした。
夫のそういう優しい部分に惚れたのは私だから...とずっと我慢してきました。
夫婦の寝室に入ってくるのも当たり前のようにあり、時には引き出しが開いていることもありました。
まるで監視されているかのようだと思いました。
認知症が始まってからの義母は、私たち夫婦の監視がさらにひどくなりました。
特に夫がいないと、「○○ちゃんはどこ? いつ帰ってくるの? まだ帰ってこないの?」と5分おきに私に聞く始末。
それなのに、近所の友だちの家を訪問しては「うちの嫁、本当に何にもしてくれないし、病院も連れて行ってくれないの。あんな人、息子の嫁には大失敗だったわ」と愚痴をこぼしていたそうです。
近所のことなので、こういうことは回り回って私の耳に入るようになっていました。
ご飯の催促も毎日何十回と来るので、自分がおかしくなるのでは...と思う日々が続きました。
ただ、同居して30年も過ぎれば私にも知り合いができるので、いつしか私も義母の愚痴を知り合いにぶちまけるようになっていました。
夫にももちろん伝えるのですが、やはり実母の悪口を言われるのは嫌なようで、私が愚痴を言い出すとさ~っと逃げるように家を空けるようになってしまいました。
私も辛いので、義母の世話の合間を縫っては、知り合いの家に行き、今まで義母にされて苦しかったこと、嫌だったことをぶちまける日々を続けました。
愚痴ばっかり言う人は大嫌いだった自分が、いつしか同じようになってしまっている現実、止められません...。
義母が亡くなった今も、言われて嫌だったことばかり思い出され、苦しさのあまり、外で愚痴ってしまう日々を送っています。
姑に対する恨みは墓まで持っていかなければいけないのか...悲しい毎日です。
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