余命1カ月宣告された祖父。最期に握りしてめていた「写真」に涙が止まらない【漫画】

「大好きな祖父が余命を宣告されたとき、コロナ禍が原因で会いに行けずに本当につらい思いをしました。祖父のために何かできないかを考え、せめてもと思い出の写真を送ったのですが、祖父は帰らぬ人となりました。息を引き取ったとき、祖父はあるものを握りしめていて...。私の祖父への思いが少しでも届いていたらいいなと思います」

親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードを、過去の人気記事をもとにして漫画で再構成しました。この時、あなたならどうしますか?

余命1カ月宣告された祖父。最期に握りしてめていた「写真」に涙が止まらない【漫画】 275_001.png

余命1カ月宣告された祖父。最期に握りしてめていた「写真」に涙が止まらない【漫画】 275_002.png

元気で人情深い祖父ともう会えなくなるなんて、本当に信じられません。

限りある命だからこそ、毎日を大切に過ごしていかなければならない。

そう改めて感じつつ、祖父に見せる写真を集めていきました。

無事に写真が集まり、わが家へ帰宅。

さっそくスキャナで写真を取り込みました。

「プールに遊びに行ったね、竹馬の乗り方を教えてくれてありがとう」

など写真にコメントを付けたオリジナルアルバムを作りました。

印刷してスタンド付きのコルクボードに貼り付けて完成です。

ベッドで横になりながら、いつでも写真が見られるよう工夫をしてみたのです。

きっと祖父も喜んでくれるはず。

期待を胸に祖父が入院する病院へ行き、看護婦さんに預けました。

数日後に看護婦さんから「毎日写真を見てニッコリ笑っているよ」と聞き、とてもうれしかったです。

これくらいのことしか、祖父のためにしてあげられないけど、喜んでくれたならよかったです。

それから時は経ち、6月下旬にさしかかった雨の日、祖父は安らかに天国へと旅立っていきました。

余命1カ月と宣告され、2カ月近くがんばったのは祖父らしいところです。

入院中に会えなかったのは心残りですが、きっとどこかで私のことも見てくれているはず...そう思うしかありません。

お通夜で久しぶりに会う祖父の顔色はよく、本当に亡くなったとは思えませんでした。

受け入れるまでしばらく時間がかかりそうです。

そして65歳の母が私にこんなことを言ってきました。

「最期にね、じいちゃんが手に握りしめていたものがあったのよ。これ...」

母が差し出した手には、一枚の写真がありました。

見ると私と弟、祖父と撮った写真でした。

夏休みにプールへ行ったときの一枚です。

その瞬間に祖父の愛を感じ、涙が止まらなくなりました。

この写真をギュッと握りしめていたと思うと、涙が止まりません。

おじいちゃん、ずっと大好きだよ。

これからもずっと...見守っていてね。

漫画:FJosa/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記

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