「転居先で知り合ったA子。いい友人だと思っていました。しかし、そんな関係は一瞬で崩れてしまいました。ある日、私に『ボランティアで子どもについて話をしてほしい』と言ってきたA子。しかし、そのとき私はせっかく授かった子どもを流産したばかりだったのです。そのことを知っていたのになぜあんなことを言えたのか? その後の対応もひどいもので...友人の縁は切りましたが、許すことは一生ないでしょう」
親や夫、子ども、友人に職場の同僚、ご近所さん...。アラフィフ女性を中心に、みなさんから寄せられた人間関係の「モヤモヤ」「スカッと」「泣ける」実体験エピソードを、過去の人気記事をもとにして漫画で再構成しました。この時、あなたならどうしますか?
18年前、私は(当時38歳)夫(当時41歳)の転職に伴い、県外から現在の家に越して来ました。
1カ月程して、私は市内の公民館で、地域の外国人の方々に日本語指導を手伝うボランティア活動に週一回参加することになりました。
そこで知り合ったのがA子(34歳)です。
A子とは年齢も近くて共通点も多く、とても仲良くなりました。
いくつになっても親友と呼べる友との出会いはあるんだな、とうれしく思いました。
まれに彼女の言動に違和感を覚えることはあったものの、気にせずに流していました。
今思えばこれがよくなかったのかもしれません。
2年程たったある日、臨時職員として小学校に勤務していたA子から連絡がありました。
「授業の一環として、赤ちゃんのことについて生徒に話をしてほしい。誰か妊婦さんを知らない? あっ、何ならやってみない?」
そう聞かれたときに、血の気が引いた感覚を今でも覚えています。
「できない。知っている妊婦さんもいない」
それだけ言って電話を切りました。
私は2カ月前に10週で稽留流産をしたばかりでした。
結婚して9年、やっと授かった子でした。
こんなに悲しいのに時間は何事もなかったかのように過ぎて行く...苦しい毎日を必死に耐えていたのです。
私が流産したことはA子も知っています。
ですから、なおさら彼女の言葉が信じられませんでした。
そして、少し落ち着いてくると怒りが込み上げてきました。
「どうして!」「なぜ!」という思いが込み上げ、流産した現実を再び突き付けられた私は、1人で大泣きしました。
漫画:おかまき/原案:「毎日が発見ネット」みなさんの体験記
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