「認知症の母と二人暮らしをしています。突然『ママがいない』と言ってやって来る5歳の男の子。しかも1度や2度ではありません。こんな小さな子が一人でウロウロして、事件や事故だって心配です。親は何を考えているんでしょうか」
■夜の11時半を過ぎても帰らない両親を待つ5歳の子は...
すると、ゆう君は母親の電話番号を知っていると言うので、私の携帯から母親に電話。
もちろん、私は自分の名前と住所を告げ、経緯を説明したら、「すみません。もうすぐ帰りますから、家にいるように言ってください」と言われました。
そしてゆう君にかわり、母親と話をしたゆう君は、素直に自分の家に入って行きました。
それから3カ月後の夏にもまったく同じことがありました。
そして、またもや今回。
しかし、以前は2回とも昼間で、今回は夜遅くです。
事情を聞くと、「起きたら誰もいなくて、怖かったから」とのこと。
母親は、父親が直ぐに帰って来るからと言って仕事に行ったそうなので、じゃあ一緒に帰ってみようと、自宅に送るも誰もいない様子。
ですが、母親に電話しようとゆう君にいうと、怒られるから絶対嫌だと言い張り電話番号を教えてくれません。
どうしようもなく、ゆう君といろいろ会話をしながら外で父親の帰りを待つことになりました。
いつも一人なのかと聞くと、いつもは兄(6歳)と妹(3歳)と一緒だそう。
ですが今日は兄と妹は祖母の所だそうで、なぜゆう君も一緒に行かなかったのかと聞くと、それは知らないというのです。
意味が分かりません。
1時間たっても父親が帰る様子もなく、時間は夜の11時半。
こんなに遅い時間に5歳になる子どもを一人にしておく母親の神経にイライラしてきました。
私も明日は仕事で朝が早いし、直ぐにでも帰りたいと思うも、このまま放っておくわけにいきません。
知人にメールで相談したら、警察に届け母親に思い知らせるしかないよといわれました。
そこまで騒ぎにしていいものかと迷っていたら、ゆう君と同じ棟に住む若いご夫婦が出先から帰ってきたので、思い切って声を掛けしてみました。
そのご夫婦がいうには、ゆう君の母親とは挨拶程度で、父親の存在を見たことはなく、母親はスナックで働かれているのではとのこと。
ゆう君は、母親の電話番号をがんとして言わなかったのですが、旦那さんの方が「言わないなら、警察に届けるよ」と説得して、やっと電話番号を教えてくれました。
旦那さんが母親に電話をして話をしてくれ、その後旦那さんが「もう帰られていいですよ」と言われたので、私はやっと解放されました。
1度ならず、2度、3度も見知らぬ他人に迷惑を掛けておきながら、未だに面識のない母親からは、「すみませんでした」の一言もありません。
子どもに罪はありません。
今後も何も起こらなければいいと願うばかりです。
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