邦楽界のホープによる長唄と仕舞で構成した「桜の宴」は、お花見がてらお子様連れでも気軽にご覧になれるイベントとして考案、今回が2回目です。 4月4日11時30分スタート(開場は11時)、13時ごろ終演です。春休みの家族プランの一つにどうぞ。番組は東京藝大邦楽科卒業のメンバーによる本格的なもので、一般の方々の鑑賞にお応えできる内容です!
「桜の宴」は、毎年恒例となっている「夜桜能」の姉妹企画として誕生しました。
本年は「親子で楽しむ邦楽」と副題がついており、能と長唄などの演目を披露します。
企画主旨としては、3つの考えがありました。
1つ目は、「桜の宴」というタイトルそのものです。これは、「夜桜能」の歴史上、初期から中期にかけておこなわれていたものです。昼の桜のもとで能を楽しむ公演でしたが、やはり桜の時期に昼間の靖國神社を締め切ることはセキュリティの問題などで難しく、夜開催となりました。ただ、このタイトルをいつか復活させて公演をしたいと考えていました。
2つ目には、「夜桜能」の雨天代替会場の活用です。文京シビック大ホールには、仮設能舞台の両側に2本の大きな桜の木を飾り、荒天により靖國神社での開催ができなかったお客様をお迎えいたします。豪華な桜の設えにより、春の雰囲気を存分にお楽しみいただけますので、この舞台を活用して、昼間の時間に公演を行うことを考えました。
最後に、これが最も大事なことですが、能楽を含む邦楽全般をもっと身近に感じていただきたいという思いです。特に「夜桜能」は夜公演という性質上、未就学児のお客様はお断りをしております。しかしながら「桜の宴」では、むしろ子どもの頃から楽しめる邦楽という考えで演目を組み立て、公演を行います。すべての年齢層のお客様に能楽を楽しんでいただくために、「夜桜能」のミニ公演として位置付けています。
昨年の第1回公演の反響はじめたばかりで手探りでしたが、楽しんでいただけたとのお言葉はいただきました。回を重ねるごとにより進化できるように、プログラム構成を考えてお届けできればと思います。
今年の演目について能楽と長唄に共通する「橋弁慶」という演目が見どころになります。同じ演目名でありながら、それぞれの芸能での表現方法の違いなどを、わかりやすく楽しんでいただけます。
仕舞「鵜之段」では能の謡を演目内で実際に謡っていただきます。この舞は、始まるときに「老人」と「僧」のふたりが短い言葉を掛け合いするのですが、「僧」の謡を能楽師ではなく会場の皆様に謡っていただこう!という参加型の演目です。初めての試みなので当日はどうなるか!?ぜひ会場で私田崎甫といっしょに体験してください。
「桜の宴」詳細様々な年齢層の方に、身近に邦楽を感じていただけるプログラムです。平日の昼間の時間帯ですが、ぜひたくさんの方に見ていただきたい、魅力的な公演ですので、気軽にご参加ください。出演者一同、お待ちしております!
日時 2025年4月4日(金曜日)
開場 11:00 開演11:30 (13時頃終演予定)
会場 文京シビック大ホール
〈東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅(5出入口)直結
都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅(文京シビックセンター連絡口)直結
JR中央・総武線水道橋駅(東口)徒歩約10分〉
全席 自由席 3,000円
同伴の小学生以下2名まで無料(同伴3名以上になった場合は、追加お一人あたり500円)
お申し込みは、夜桜能ホームページの「チケットを購入」から。
https://www.yozakura-noh.com/