2024年にテレビのドキュメンタリー番組で取り上げられ、大きな話題になったパラアーティスト、木下晃希さんの初画集「KOKI ZOO 木下晃希どうぶつ画集」が、2024年12月1日に合同会社スタジオケイより刊行されました。
木下晃希さんは2000年兵庫県西宮市生まれ。重度の知的障がいと発達障がいがあります。幼少の頃から好きな動物や鳥の写真を見て絵を描いてきました。目から入る写真の情報を、まるでプログラミングされたかのようにペンに伝え、下書きせず一筆で一気に描き上げていきます。
いきいきとした動物たちの姿は多くの人を魅了し、数々のコンテストで入賞、アメリカのアウトドア・フットウェアブランドにも採用されています。2023年9月に開催された初個展では、30点の作品が早々に完売。
木下晃希さんは、多くの言葉を口にするわけではありません。しかし、彼が描く生き物は、言葉で語りきれないものを、心に染み入るように伝えてくれます。優しい表情や愛情に満ちた仕草は見る人の心に響き、展示会場やSNSでは「いつの間にか自分が笑顔になっている」「愛があふれている」「幸せな気持ちになる」などの声があがります。
直近の受賞歴として「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭」では、假屋崎省吾審査員特別賞を受賞、同氏より「動物に対しての愛を感じる。生きている愛おしさ、生命力がある。色彩感覚も良い」と評価されました。
■ 鮮やかな印刷が美しいアートブック
本書に収録されている44点の作品は、初期から愛用する水性ペンで描かれたもの。作家は鮮やかな発色を特徴とするペンを直観的に使いこなして、独特のビビッドな世界を創造します。本書では特色インクを２色加え、厚盛りしながらもUV印刷で瞬時に乾燥させることで、原画の鮮やかさを再現しました。
■ ぬくもりが感じられる手製本
ベテランの製本職人が1冊1冊、心を込めて作った手製本です。ドイツ装と呼ばれる構造で、背を糊で綴じているだけなので、180度開くことができ、手を添えずにゆっくり見ることができます。お好みのページを開いて、ミニイーゼルやフォトスタンドに立てて、絵のように飾るのもおすすめ。ギフトにも最適です。
■ YouTubeで全ページをご覧いただけます（スタジオケイ制作）。
■ 出版記念原画展を1月12日（日）から飯田橋で開催
2025年1月、出版記念原画展を開催します。原画、オリジナルグッズの販売もあります。
会期：2025年1月12日（日）〜19日（日） 13:30〜17:30 ※18日（土）は休廊
会場：本づくりハウス 東京都新宿区新小川町5-9 クラフト孝和1F
■ 木下晃希プロフィール
2000年、兵庫県西宮市生まれ。重度知的障がいと発達障がいを持つ。幼少のある日、青鉛筆できりんを描いて以来、写真をもとに動物を描き続けている。目から入る写真の情報をプログラミングされたかのようにペンに伝え、一筆で一気に描き上げる。主な受賞歴として、2017年、第16回キラキラっとアートコンクールで優秀賞、2021年、アートパラ深川おしゃべりな芸術祭で株式会社大丸松坂屋百貨店賞、2022年、パラアートTOKYO第9回国際交流展でパラアート賞、2024年、アートパラ深川おしゃべりな芸術祭で假屋崎省吾審査員特別賞。2023年、松坂屋上野店で初の個展開催。
■ 書誌情報
発売日：2024年12月1日
寸法：B6 変形 （165mm x 127 mm x 14 mm）
頁数：64ページ／ポスカ画44点収録
造本：ドイツ装手製本
定価：3600円（税込3960円）
ISBN ：978-4-911397-00-8